(1)低価格
日本一のアパレル業界はユニクロです。日本一の家具小売業はニトリです。
日本トップ10にいる小売業はデフレ時代を「追い風」とした低価格商品でそれなりの品質をお客様に提供している経営者です。
数百万円する時計店が苦戦しているのは時代に逆行しているからです。
(2)お客様の状況
ロレックスの時計を月間10本以上販売する時計屋さんがあります。
72万円のロレックスをキャッシュで一括で支払うお客様はいません。
ただし、毎月2万円で36回払いならば買うことができるお客様はいます。
ユーザーの給料が下がる時代であるというお客様の状況を常にキャッチすることが大切です。
(3)品目
小売業売上日本一のセブン&アイHDのセブンイレブンの商品アイテムは3,000品目です。毎月、ワースト200品目を入れ替えて常に死に筋商品を削除し、売れ筋商品だけの商品提案をしています。
皆様も経験のあるように、自分の好きだったカップ麺が棚から消えていた事を・・・。POSシステムやデータ管理を徹底し、売れ筋品目に絞ることが大切です。
(4)接客しない
ユニクロ、しまむら、スタッフがお客様に対して「これお似合いですよ!」
という接客はしません。低価格とファッション性でお客様が自由に選んでレジに向かうことが小売業の勝ち組のビジネススタイルです。
百貨店は全て苦戦しています。高級なコート、バッグは売れないから店員がこれお似合いですよ!と接客しているのです。
(5)品種
商店街にあった資生堂パーラーの化粧品など激減しています。
お客様は資生堂だけでなく、カネボウ、マックスファクターと比較して
自由に選びたいのです。これを実現したのはマツモトキヨシなどのドラッグストアーです。お客様がいくつもの商品を手に取って比較して選択できる店づくりが大切です。
(6)小売業の注意点
古物商の許可
古物とは一度使用された物品や、新品でも使用のために取り引きされた物品、及びこれらのものに手入れをした物品を「古物」と言います。
この古物の売買、交換する営業(古物営業)には、盗品等の混入のおそれがあるため古物営業法により都道府県公安委員会の許可を得なければなりません。
個人で使用する目的で購入した物を、中古CD買取業者で売買することについては古物営業に当たりません。ところが中古CDを複数枚買った場合、通常CDは記録された音楽を楽しむために購入する物ですから、同じCDを複数枚購入することに合理的な理由が無いため、これを売却した場合営利目的と解されても仕方がないということになります。
つまり、古物営業法の許可をお受けなければ無許可営業となる可能性が生じます。ネットオークションやフリーマーケットをなさる際は注意が必要です。